行政書士試験難易度 司法書士試験との比較(1)

司法書士試験と行政書士試験の難易度比較をする前に、司法試験改革のことからお話ししよう。

司法試験の制度が変わり、受験資格を得るためには、法科大学院に行かなければならなくなった。しかし法科大学院を卒業したからといって、全員が司法試験に合格するわけではなく、現在も7~8割の卒業生は、司法試験不合格のまま、取り残されているという現状がある。

そして、この司法試験は、不合格3回で受験資格がなくなり、その後は各自、法曹三者とは異なる進路を模索することになる。企業に就職するか、他試験を受けるかといった選択になるだろう。

こうした司法試験に合格できなかった人達が、司法書士試験や行政書士試験を受験するようになっていると言われている。そうして受験生の全体レベルが上がったことが、司法書士試験と行政書士試験の難易度が上昇している一因だとも言われている。

しかし、司法試験組が入ってくることで、直接的な打撃を受けるのは、司法書士試験の方であり、行政書士試験の方ではないと思われる。なぜなら、司法書士試験は、その合格基準を「上位○%」としているが、行政書士試験の合否は絶対評価で、一定点数以上を取っていれば、合格できる制度になっているからである。

だから、司法試験組が行政書士試験を受験するようになり、仮に、受験生の平均レベルが跳ね上がったとしても、行政書士試験の合否にはあまり関係がないはずなのだ。行政書士を目指す受験生は、涼しい顔で、他人と比べることなく、ただ自分が合格ラインに達することができるように必要な勉強をしていればよい。

ただし、行政書士試験自体も、平成18年の試験改革によって、明らかに問題自体が難しくなっている。この先、受験者全体のレベルが上がってくることで、試験問題が益々難問化していくといった間接的な影響は、これからも進んでいくのではないかと予想することができる。だから、行政書士試験を目指している人は、早めに合格してしまった方が得策であるとは思う。

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