行政書士試験の難易度と合格率との関係

●他の試験との合格率の比較

「合格率が高ければ、難易度が低い」「合格率が低ければ、難易度は高い」
・・・なるほど、納得してしまいそうになるが、納得してはいけない。当然だが、その資格試験の種類によって、受験生自体のレベルが異なるからである。

しかし、その試験の難易度を知ろうとするにあたり、やはり合格率は気になるものだ。下表は、平成23年度の色々な国家試験の合格率である。

資格 受験者数 合格者数 合格率
司法書士 25,696人 879人 3.42%
社会保険労務士 53,392人 3,855人 7.22%
行政書士 66,297人 5,337人 8.05%
宅地建物取引主任者 231,596人 30,391人 16.10%
FP技能検定2級 42,629人 10,650人 24.98%
ビジネス実務法務検定2級 13,399人 5,764人 43.00%

※FP技能検定2級については、9月の学科試験のみのデータです。

上の表をぱっと見て、どんな感想を持っただろうか?

「司法書士試験は、行政書士試験の半分以下の合格率なんだなあ」・・・それは正しい。けれど、「司法書士試験の難易度が、行政書士試験の2倍強である」と思ってはいけない。(実際はそれ以上だと考えられる。)そして「FP2級って、行政書士より3倍も簡単なんだなあ」などと思ってもいけない。

なぜか?それは、各試験ごとに、受験者の平均レベルが全く異なるからである。後述するが、FP試験の受験生は、現役の金融マンが、かなりの人数を占めている。要するに、受験生の平均レベルが高いのだ。粒揃いの受験生が、絶対評価の試験(「上位○%が合格」ではなく、「○%以上正答すれば誰でも合格」という試験)を受けるのだから、当然、合格率は高いはずである。

だから、行政書士試験の合格者が、絶対にFP2級に受かるとは限らない。必要十分な準備をして試験に臨んだ場合でも、「合格率8.05%の行政書士試験に受かっているんだから、24.98%のFP2級なんてチョロイぜ!」ということにはならない。

このように、合格率は難易度を測る参考資料にはなるが、逆に言えば、参考資料にしかならないのである。

●過去からの合格率の推移

さて、次に、行政書士試験の、過去15年の合格率の推移をみてみよう。

平成11年 4.29%
平成12年 8.01%
平成13年 10.96%
平成14年 19.23%
平成15年 2.89%
平成16年 5.33%
平成17年 2.62%
平成18年 4.79%
平成19年 8.64%
平成20年 6.47%
平成21年 9.05%
平成22年 6.60%
平成23年 8.05%
平成24年 9.19%
平成25年 10.10%

平成15年以降は10%を切る合格率が続いていたが、平成25年に10年ぶりに二けたとなった。それにしても、合格率は何ともバラバラな印象を受ける。これは、行政書士試験の合否の判定が、「上位○%を合格とする」というものではなく、「○点以上取得している者を合格とする」というものであるため、合格率が、その年の試験問題自体の難易度に左右されるからである。

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