行政書士試験難易度 ビジネス実務法務検定2級との比較

最後に、行政書士試験と、ビジネス実務法務検定試験との、難易度比較をしてみよう。

  ビジネス実務法務検定試験2級 行政書士
平成23年度
試験受験者
13,399人 66,297人
同合格者 5,764人 5,337人
同合格率 43.00% 8.05%
試験科目 ・ビジネス法務の実務
・取引を行う主体
・会社取引の法務
・会社財産の管理と法律
・債権の管理と回収
・企業活動に関する法規制
・会社と従業員の関係
・ビジネスと個人のかかわり
・紛争の解決方法
・国際法務
・憲法、民法、行政法
・基本法学、商法
・一般知識

ビジネス実務法務検定試験は、商工会議所が主催する検定試験である。商工会議所が主催する検定試験は、他にも色々とあるが、簿記検定、いわゆる「日商簿記」が一番有名だと思う。

さて、ビジネス実務法務検定試験は、3級から1級まであり、企業内で一定以上の評価を受けるのは、2級以上であると言われている。2級を取っていれば、企業内法務に関し、全体的な法知識を持っていると評価されることも多い。企業法務に出てくる一連の法令用語を理解し、基本的な法律的考え方ができ、弁護士などの外部専門家とのやり取りができるレベルとされている。ちなみに、簿記検定でも、企業内で高評価されるのは2級以上だ。どちらも、3級は入門編といったところであろうか。

試験は、3級と2級は1年に2回、1級は1年に1回、行われる。2級の試験時間は2時間、試験問題は択一式だけである。

「ビジネス実務」という名の通り、本当に実務的な問題ばかりが出題され、抽象的な設問は出てこない。問題文を読んで、情景が頭に浮かぶような感じである。法学部出身者や企業の法務実務の経験者であれば、それほど難解な問題ではない。しかし、法律の勉強をしたことがない人には、当然、一定の勉強をしないと合格できないと思われる。

行政書士試験とビジネス実務法務検定2級とでは、難易度は、行政書士の方が高い。行政書士試験の方が、問題数も多く、範囲も広く、問題文自体が難しい。

しかし、ビジネス実務法務検定という試験は、実務に携わっている人にとっては、色々な意味で“面白い”試験かもしれない。実務というものは、どんな仕事もそうであろうが、難問がいきなり空から降ってくるようなところがある。そして大抵は、急いで仕事をこなす必要に迫られる。だから、目の前に来た問題の対処に追われ追われて、月日が流れて行ったりする。

そこで、実務に携わっている人こそ、一度、試験勉強という形式で、静かな環境で、理論的に、ゆっくり、じっくり、問題に取り組んでみるのもよいのではないかと思うのだ。ビジネス実務法務検定は、問題自体が実務的であるため、試験勉強の過程で、出てきた事例やそれに内在する法的問題を理解して、頭にストックしておけば、いざ実務で、問題が降ってきたときに、冷静に対処できるようになるのではないかと思われる。

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